声をなくした紙しばい屋さん

声をなくした紙しばい屋さん

  • 児童書
作: 関朝之作
絵: 吉川聡子
出版社: PHP研究所

税込価格: ¥1,430

ご購入いただけません

  • ◆『見積書』は商品を買い物かごに投入後、作成いただけます。
  • ※かごに入れても商品の確保は完了いたしません。お急ぎの際には、お早めに購入手続きの完了をお願いいたします。
  • ※「取り寄せ注文する」の際には、出版社の在庫状況により、お取り寄せできない場合がございます。あらかじめご了承ください。

作品情報

発行日: 2008年08月
ISBN: 9784569689005

判 型 A5判上製

この作品が含まれるテーマ

出版社からの紹介

もう一度演じたい、子どもたちの喜ぶ顔が見たい。その思いが声を取り戻すための努力をつづけさせた。夢の尊さを教えてくれる感動物語。
昭和初期から30年代頃まで、多くの子どもたちを魅了した街頭紙しばい。時代の流れによって、街頭紙しばいも紙しばい屋さんも姿を消してしまった。しかし、そんな中で、紙しばいの良さを伝えていこうと、今でも紙しばい屋さんとして活動している森下正雄さん。子どもたちの笑顔と、紙しばいの面白さに惹かれ、紙しばいにすべてを捧げた森下さんに、ある日思いもよらない悲劇が襲いかかった。

 声のかすれを感じ、病院へ行った森下さんに告げられた病名は「喉頭がん」。手術を行い声帯を摘出することになった。しかし、再び紙しばいを演じたいという気持ちを失わなかった森下さんは、手術後、声を取り戻す練習を必死につづけた。ところが、紙しばいができるような声は戻らない。そんなある日、森下さんに一通の封書が届いた。

 紙しばい屋さんの命ともいえる「声」を失いながらも、あきらめない気持ちと、人々の優しさと励ましによって、夢を叶えた感動の物語。

ベストレビュー

紙芝居に魅せられて

喉頭ガンで声を失った森下正雄さんの実話を読みながら、様々なことを考えました。
戦後の時代の子どもたちの娯楽であった街頭紙芝居は、時代とともに姿をなくしていったけれど、捨てがたいロマンの世界でした。
紙芝居には、演じ手と子どもたちとの間で行われる、直接的な心のキャッチボールが有るからでしょう。
姿を変えた現代の紙芝居に、魅せられてしまった自分のモチベーションは、そこにあります。
一方声を失っても、紙芝居を続けようとする森下さんを支えるのは、自分の生き方にまで深く根をはった紙芝居でした。
生きる力の根源には圧倒されます。
紙芝居への愛着以上に貴いものを教わりました。
(ヒラP21さん 60代・パパ )

吉川聡子さんのその他の作品

ゾウがとおる村 / 海の金魚 / 小さなコックさん / また、あした


PAGE TOP

  • 子どもに絵本を選ぶなら 絵本情報サイト 絵本ナビ
  • 絵本ナビスタイル 絵本から広がる子育て
  • 絵本の定期購読サービス 毎月お届け 絵本クラブ
  • 英語を絵本で楽しく学ぶ 絵本ナビえいご