おにいちゃん

おにいちゃん

  • 児童書
作: 後藤 竜二
絵: 小泉 るみ子
出版社: 佼成出版社

税込価格: ¥1,210

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作品情報

発行日: 2008年08月
ISBN: 9784333023370

出版社のおすすめ年齢:1年生〜
A5変判/64ページ

この作品が含まれるシリーズ

出版社からの紹介

3歳のゆうかは、生意気です。お母さんにベタベタ甘えてばっかりいます。ある日、クリア直前だったゲームの電源を勝手に切ってしまったゆうかにムカついたぼくは、思わずバチン!とたたいてしまいました。そしたら、お母さんがすごい顔でぼくをにらみつけました。悪いのはゆうかじゃないか―。妹を嫌いになりきれない、まだまだお母さんに甘えたい・・・・・・そんな“おにいちゃん”の健気なガンバリを、さわやかにえがきます。

ベストレビュー

「きょうだい」の容赦ない現実

【あらすじ】
3歳の妹は生意気。兄を呼び捨てにしたり、勝手にゲームを切ったり、まるで母親気取りで上から目線。母親も妹に騙されて、頭ごなしに兄を叱る。そんな家庭を飛び出した兄は、秘密基地に隠れるが…

きょうだい関係の難しさを、容赦なく描く。

【感想】
この話は、本気で怒りがこみ上げてきます。下の子はかわいいから大事にする、上の子は大きいのだから我慢しなさい…こんな理不尽なやりかたがあるの?
自分の子ども時代も、このお話と同じように、「妹は怒られない」で妹の不始末の後片付けをされられました。そんな体験がリアルに思い出されて、本気で頭に来ます。

ブリッこ、ええ格好しい、邪悪な部分を誤魔化している、浅はかで愚か、暴力、権力争い…容赦なく「きょうだい」の真実を描いています。本当に、きれいごとでは済まされない、きょうだいの見にくい部分が目の前に展開されています。
ああ、このようにして、大きくなっても、争い、死ぬ間際まで仲の悪い兄弟って、あるなあ…親類同士の骨肉の争いを連想させます。ノンフィクションじゃないでしょうか(笑)。

兄は単にバカで済まされそうですが、妹の方は邪悪な感じがして、将来が心配です。親も表面的なところしか見ていないで、理想の世界から出てこないし、思い込みで子育てしている感じが伝わってきて、悲しい一家です。
でも、これが現実なのです。どこの家でも、多かれ少なかれ、きょうだいの間、あるいは親子の間での行き違いや葛藤、いろいろなものが発生します。それを乗り越えて、私たちは成長していくので…意外と重たいテーマでした。読み応えあり!
(渡”邉恵’里’さん 30代・その他の方 )

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