だんまり、つぶやき、語らい じぶんをひらくことば

だんまり、つぶやき、語らい じぶんをひらくことば

著: 鷲田清一
出版社: 講談社

在庫あり

税込価格: ¥1,100

  • ◆『見積書』は商品を買い物かごに投入後、作成いただけます。
  • ※かごに入れても商品の確保は完了いたしません。お急ぎの際には、お早めに購入手続きの完了をお願いいたします。
  • ※「取り寄せ注文する」の際には、出版社の在庫状況により、お取り寄せできない場合がございます。あらかじめご了承ください。

作品情報

発行日: 2021年10月27日
ISBN: 9784065252895

98ページ

出版社からの紹介

 ことばを、
 ・だんまり
 ・つぶやき
 ・語らい
 の三つの層で考えてみるというお話に入ろうと思います。
 最初にひとつだけ質問させてください。
 みんな、ことばって好きですか? 好きなひと、ちょっと手を挙げてくれます?
 はい。ありがとう。
 嫌いなひとは?
 あら……。そうか、どちらでもないひとが圧倒的に多いみたいですね。
 ことばが嫌いなひとがものすごく少ない。これ、ちょっと驚きです。
 ぼくはですね……じつはことばが苦手、というか、嫌いな人間なんです(笑)。
 それで、いまの若い世代の人って、ぼく以上に嫌いなのかなって思っていたんで、虚を衝かれました。
 でも、みなさん。だれかとしゃべる、ひとと話すことって、読むとか書くよりしんどくないですか?
 しゃべりたくないときでも、黙っていると場から浮いてしまうんじゃないか。
 メールが来たらすぐ返さないと、なんか悪くとられてしまうんじゃないか。もうつきあってもらえなくなるんじゃないか
 とか、いろいろありそうですね。
 しゃべりたくないときには黙っている、しゃべりたくなったら口をひらくのがいちばんラクだと思うのに、なぜかいつもしゃべらないといけないような空気みたいなものがある。ぼくはそれを敏感に感じるほうです。
 ことばって面倒くさいじゃないですか。
 じゃないですかって、挙手をみるかぎり、みなさんのほとんどがそう思っていないようですから、ちょっと困るところではありますが(笑)、ぼくは、ことばってすごく面倒なものだと思ってきたんです。
 というのは、たいていの場合、ことばのほうが過剰か過少であり、ピタリ、ズバリはまずない。……

 2020年10月15日、コロナ禍のなか愛知県立一宮高等学校でおこなわれた講演の記録。碩学のあたたかい語りかけと生徒たちの真摯な応答に読者はいつしかわが身をふりかえることだろう。


鷲田清一さんのその他の作品

つかふ 使用論ノート / かわる 生命誌からみた人間社会 / 素手のふるまい 芸術で社会をひらく / 〈ひと〉の現象学 / こどものてつがく ケアと幸せのための対話 / 大人のいない国


PAGE TOP

  • 子どもに絵本を選ぶなら 絵本情報サイト 絵本ナビ
  • 絵本ナビスタイル 絵本から広がる子育て
  • 絵本の定期購読サービス 毎月お届け 絵本クラブ
  • 英語を絵本で楽しく学ぶ 絵本ナビえいご