
ひつじのあむあむさんは、森の中の編みものやさん。店には森の子どもたちが毎日遊びにきます。ある日のこと、店にくまさんがやってきました。
「まえにあんでもらったこのセーター、小さくなっちゃったからだれかにあげてね」
くまさんが置いていったセーターをあむあむさんはするするっとほどいて、2本のぼうであむあむあむ。次の日には、みんなにぴったりの形にしてくれました。うさぎさんには赤い耳ぶくろ、きつねくんには青いしっぽぶくろ、しかくんには緑のつのぶくろ、あひるさんには黄色いはねぶくろ。それぞれ違う色に染めた特別な編みものです。
ものを大切にする気持ち、友だちを思いやる優しさを感じる、心がほっこり温まるおはなし。作者はコピーライターを経て作家となった間部香代さん。イラストは文房具や雑貨などで大人気のイラストレーター、浅野みどりさんです。
色とりどりの毛糸が並んだ店内や動物たちの愛らしさは、大人もすっかり魅了されます。何より、編み目がひとつひとつ丁寧に描かれた編みものは、その手触りや風合いまで感じさせるほど。きっと編みものをしたくなりますね。裏表紙の見返し部分にある「あむあむさんのお道具箱の中身」もぜひお楽しみください。
(出合聡美 絵本ナビライター)

心がほっこりあたたまる 編み物のおはなし
ひつじのあむあむさんは、森の編み物やさん。 ある日、くまさんが小さくなって着られなくなったセーターを持ってやってきます。 あむあむさんは毛糸をほどいて、また編み直して…… 編み物が次々に形を変える楽しさや、友だちを思いやる優しさ、 物を大切にする気持ちを描いたお話です。寒い冬に心がほっこり温まる絵本です。 人気イラストレーター浅野みどり氏による温かみのあるおしゃれなイラスト、可愛らしいキャラクター、 毛糸をほどいて別のものに編み直し何度も使う、ものを長く大切にする、SDGsにつながるストーリーです。

毛糸の再利用
着なくなったセーターの毛糸を、解いて編みなおして最利用。
毛糸って素晴らしい素材ですね。
いろんなものに形を変えて、とても心温まる絵本です。
この毛糸の編み目が、本物のように描かれた絵に目を奪われてしまいました。
編み目のような絵本です。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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