
サッカーのゲーム中、ピッチ上ではうまくいかないこと、問題などが必ず発生します。そのうまくいかない問題が起きた時に、それを処理するための手段や行為がサッカー戦術と呼ばれるものです。
展開がますます早くなる現代サッカーにおいても、攻撃・ネガティブトランジション・守備・ポジティブトランジションという4局面が移り変わっていくのは変わりません。そして各チームは、それぞれの局面に対応できるよう「プレーモデル」を設定し、戦術的行為をおこなっています。 本書では、サッカーにおける4局面を、チーム戦術・グループ戦術・個人戦術に区別して、ピッチ上で起きている現象を解説します。
プレイする人も観戦する人も、ピッチ上で起きている現象を正しく理解し、戦術を知ることで、ますますサッカーという知的なスポーツを楽しめるはずです。
さらに、QRコードから飛べる動画でさらに詳しい戦術解説を聞くことができます。 本書の最後には、2010-11シーズンのクラシコの戦術解説も収録しているので、 試合を見て、解説ページを読み解説動画を見ることで、戦術的に試合を見る楽しさを知ってもらえればと思います。
本書の構成
【Introduction サッカー戦術とは】 サッカー戦術とは サッカーにおける4局面 サッカーにおける4つの優位性
【Chapter 1 攻撃】 攻撃のプレーモデル ビルドアップ 前進 フィニッシュ セットプレーの攻撃
【Chapter 2 ネガトラ】 ネガトラのプレーモデル カウンター対策
【Chapter 3 守備】 守備のプレーモデル ゾーン3での守備 ゾーン2での守備 ゾーン1での守備 セットプレーの守備
【Chapter 4 ポジトラ】 ポジトラのプレーモデル カウンターアタック 組織的な攻撃への移行
【Appendix サッカー戦術のまとめ】 試合実況・戦術解説 サッカー戦術は育成年代から始動を!
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