ぼくのカキだよ!

ぼくのカキだよ!

  • 絵本
絵・作: 市川 里美
出版社: BL出版

税込価格: ¥1,650

  • ◆『見積書』は商品を買い物かごに投入後、作成いただけます。
  • ※かごに入れても商品の確保は完了いたしません。お急ぎの際には、お早めに購入手続きの完了をお願いいたします。
  • ※「取り寄せ注文する」の際には、出版社の在庫状況により、お取り寄せできない場合がございます。あらかじめご了承ください。

作品情報

発行日: 2024年10月02日
ISBN: 9784776411444

271mm×220mm 32ページ

この作品が含まれるテーマ

みどころ

パリのモンマルトルの丘にアトリエを構え、世界中を旅してその土地の風土から絵本を生み出す絵本作家・市川里美さん。
今回のおはなしは市川さんの郷里・岐阜を舞台にした、古き良き日本の秋の風景が描きこまれた作品です。

柿が大好きで、おじいちゃんの畑の柿が熟すのを今か今かと待ち望んでいる男の子・ケンちゃん。
おじいちゃんに柿を上手に取る方法も教えてもらって、準備万端です。
でも、柿が赤くなって食べごろの時、同じように柿を狙っていたカラスたちに、柿を食べられてしまいます。
「こんなの、ふこうへいだ! せっかくよんだぼくのともだちは、カキをひとつもたべられなかったもの!」と憤慨するケンちゃんに、おばあちゃんはまだカラスに食べられていない柿の木を教えてくれます。
それは、渋くてそのままでは食べられない、渋柿の木でした。
「こんなしぶいカキをとってどうするの、おばあちゃん」と不思議そうに尋ねるケンちゃんに、おばあちゃんが教えてくれた柿があまーくなる秘密の方法とは?
大人の方ならピン!とくるかもしれませんね。

すべてのページを通して、日本の秋の原風景がそっとしまい込まれているような絵本。
柿の実がゆっくり熟していく様子や、樹齢を感じさせる枝ぶりの良い柿の木、
柿を虎視眈々と狙っているカラスの熟した柿をついばむ野趣あふれる姿。
派手さや突飛な展開はないけれど、渋柿をひとつひとつ丁寧につるして、ゆっくりと干していく熟練の手法を眺めるような、絶大な安心感と信頼がこの絵本には感じられます。

田舎を知らない子どももきっと「懐かしい!」と感じるような、日本人のDNAに訴えてくるおはなしです。

(木村春子  絵本ナビ編集部)

出版社からの紹介

柿が大好きなケンちゃんは、実が赤くなるのを待っています。おじいちゃんやおばあちゃんから、実の取り方や、柿がどんなに体にいいかを教えてもらい、楽しみするケンちゃん。なのに、カラスに先に食べられてしまい…。
世界の子どもたちを描いてきた作者が、日本の子どもを描きました。縄文時代から食べられていたという柿をテーマに、日本の原風景が語られています。暮らしの中にある素朴なものや知恵を大切にしてきた作者ならではの作品です。

ベストレビュー

美しい田舎の姿

市川里美さんの素朴で温かみのあるイラストに惹かれ、手に取りました。
秋が好き、カキが大好きなケンちゃん。赤くなって食べごろになるのを今か今かと待っています。やっとおいしそうに色づいくと、カラスに先取りされてしまい……。
ケンちゃんとカラスの攻防。ケンちゃんの表情がとても豊かで、イラストだけでもどんどんお話に入り込むことができました。美しい田舎の自然の豊かさも存分に堪能できて、大人も楽しめます。

(クッチーナママさん 50代・ママ 女の子21歳、女の子18歳、男の子15歳)

市川 里美さんのその他の作品

ぼくのともだちガムーサ エジプトのおはなし / しっかりママにつかまって! ボルネオ島のおはなし / カイマンのダンス アマゾンのおはなし / こうまのマハバット / メリークリスマス-世界の子どものクリスマス- / ぼくの島にようこそ!


PAGE TOP

  • 子どもに絵本を選ぶなら 絵本情報サイト 絵本ナビ
  • 絵本ナビスタイル 絵本から広がる子育て
  • 絵本の定期購読サービス 毎月お届け 絵本クラブ
  • 英語を絵本で楽しく学ぶ 絵本ナビえいご