
アフリカ・コンゴ盆地の熱帯雨林だけに棲むボノボ。そこへ行くには困難な道を乗り越えなければならず、やっとついた森では姿を見つけるのすら大変。新種と認められてから100年もたっていない。最後の類人猿と呼ばれるわけだ。平和でおだやかな暮らしを望むらしい、謎に満ちたボノボを紹介する日本初の写真絵本。

チンパンジーとヒトの間
著者にとっては不本意ではあるけれど、最善の作品ではないでしょうか。
大変な思いをして目的地にたどり着き、マラニアにかかって命の危険まで冒したのに、目的であるボノボの生態を究めるまでには至らなかったという思いが残るのではないでしょうか。
だから、この絵本は取材記録の感が強くなっています。
しかし
これはこれで立派な業績ではないでしょうか。
私は前川貴行さんのチャレンジ精神に学びました。
結果は結果として、その過程の大切さを語って潔しとする姿勢は重要です。
きっといつか
より詳しいボノボの研究報告にたどり着けると思います。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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