
「すっきりしない」「疲れがとれない……」などなんとなく体が重だるいとき。特に昨夏の猛暑で、体調をくずす人も多かったですね。 また、湿気の多い梅雨の時期は、やはり不調な人が多いようです。
そんなときは、 季節に合わせた暮らし方や食事を取り入れて、体を整えるのがまず大事。
特にお粥やスープは胃腸に優しく、内側から体を癒やしてくれます。 さらに、薬膳効果をプラスして、日々の食事から体を整えるヒントになるのが、本書です。
薬膳は特別じゃない! スーパーの食材でOK 薬膳とはいえ「難しくない」のが本書の特徴です。 「普段食べているものが薬になる、というのが、薬膳の基本の考え。 だからスーパーで売っている身近な食材にも意味があり、体を整えるのに、役立ってくれるんですよ」 と、本書の監修、薬日本堂・漢方スクールの講師。
身近な食材でできるというのは、すぐに活用できてうれしい限り!
さらに、その効果を最大限に取り入れるためには「季節や体調に合わせるといい」とのこと。
●季節に合わせた食材選び 漢方を取り入れるには体質チェックを行うイメージがありますが、 本書には「どのタイプにも当てはまり、漢方・薬膳の基本に基づくもの」を掲載しています。 ポイントは「季節」。 梅雨は、湿気 夏は、猛暑 秋は、乾燥 冬は、寒さ 春は、芽吹きと風 季節に合った食べ方・暮らし方を取り入れることで、季節による不調に対処しやすくなります。 そのための最初の一歩が、食材選びです。
●梅雨からスタート 本書は、梅雨から掲載しています。 梅雨は、きつい湿気で体調を壊し、重だるい……と言う人が多いため。 また漢方では「五季」とされ、4つの季節に梅雨を加えた5つの季節のことを言います。 それだけ湿気は、体への負担が大きいということ。 梅雨の時期に体を整えると、夏の猛暑にも対応しやすくなるはずです。
●監修・調理は、信用と実績のある薬膳の老舗が担当 本書の監修は、薬膳・漢方の老舗「薬日本堂」。“世界中の人々が健康で美しく輝けるように”を企業理念に、健康で美しく暮らすお手伝いをされてきました。 それに基づきプロデュースしたのが東京・表参道の薬膳レストラン「10ZEN」。 本書は、「10ZEN」シェフの豊富な薬膳の知識をもとに、体を労わる季節のおかゆとスープのレシピを提供いただきました。
●お粥とスープは、「負担をかけずに体を養う」薬膳の基本料理 どちらも、負担をかけずに体を養う料理です。 「たくさんは食べられないけれど、栄養がほしい」ときにはおすすめ。 特にお粥は、中国では宋の時代から回復食として取り入れられています。
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