12音のブックトーク


言葉ってなんだろう。自分の気持ちを誰かに伝えるのに大切なものだけれど、さまざまに使えるからこそ、うまく使うことがなかなか難しかったりしますね。こちらでは、言葉に意識が向くきっかけとなったり、言葉の力を発見したりする物語(読み物)を集めてみました。子どもたちに言葉の大切さを伝えたい時に手渡してみませんか。大人にもさまざまな気づきをくれる素敵な作品をご紹介します。
直木賞作家の森絵都さんが「ことば」をテーマにつむぐ8篇。ひとりひとりが悩み、とまどいながら前に進もうとする気持ちや交わされる言葉に、強く励まされるような短編集。温かな言葉の力が伝わってきます。
「くちずさむだけで、だいじょうぶだ、とおもえるような詩が、せかいにはたくさんある。その詩たちが、いつか、きみを、みちびくような、気がする」20篇の詩を通して、詩人の斉藤倫さんと楽しみ、考える、詩のこと、ことばのこと。
きもちよ、とどけ!図工の時間、友達の絵をうっかり汚してしまったりょう。謝ろうと思いつつも言葉にできずにいると先生に咎められ、校庭へ飛び出します。そこにテナガザルが現れ、心をつなぐ指輪「サルハシ」を借りることに……。
お母さんの出産のあいだ、九州の祖父母の家にあずけられることになった小学四年生のゆな。複雑な気持ちでやってきた祖父母の家は、活版印刷所「文海堂」で、ゆなは、言葉をつむぐこと、思いを伝えることの大切さに気づいていきます。
1年1組のモモちゃんがけがをしたというニュースが、伝言ゲームされて大騒動に!「あいだに だれかが はいると、もともとの ことばや ぶんしょうが かなり かわっていってしまいます。」伝言する難しさや楽しさを描いた幼年童話。
国語の時間、「ふ・ゆ・や・す・み」の文字を、一文字ずつ頭につけて文章をつくる、ことば遊びの勉強をした。冬休みに「詩」をつくる宿題をだすから、そのための練習とのこと。でも冬休みに入って、ずっと考えていたけど、ひとつも「詩」できんかった。詩をつくる楽しさが伝わる幼年童話。
七実には秘密がありました。それは公園で出会ったおばあさんと、密かに俳句を作っていること。少ない言葉に思いをこめる俳句の魅力や、句会を通じて人と心を通わせる楽しさを描いた、俳句入門にもぴったりの物語。
国語辞典編纂者である飯間浩明先生は、人呼んで「ことばハンター」。様々なことばはどのように辞書に掲載されるのでしょうか? 現代日本語を追いかけて奮闘する国語辞典編纂者のちょっと変わった日常を描いた“お仕事ノンフィクション”。
「言葉をちゃんと使える人になれたら、言葉にならない心が読めるようになる」コピーライターのソラモリさんがつむぐ〈言葉レッスン〉をとおして、小学六年生の美話の言葉がどんどん花開いていきます。言葉を生み出す難しさと楽しさが伝わってくる1冊。
中二の九月に、マレーシアからの帰国子女になった沙弥は、日本の中学に順応しようと四苦八苦。ある日、沙弥は延滞本の督促をしてまわる三年の「督促女王」に「短歌の吟行」に呼び出されて……。そこででたらめにマレーシア語を織り交ぜた短歌を詠んでみると……。
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