イタチと野ネズミのはなし
大切な人をなくした時、その悲しみとどう向き合えばいいのでしょう。これは大人になっても答えが出ない問題です。ましてや、小さな子どもたちの心を思うと、想像するだけで胸が痛みます。けれど、何よりも大事なことは、大切な人の思い出やぬくもりをずっと忘れないでいられることなのではないでしょうか。その上で、ゆっくり少しずつ、自分の中から生まれてくる新しい感情と向き合っていくことができれば……。「グリーフケア」の絵本の存在が、少しでも子どもたちの心、また大人の心にも寄りそってくれることを願います。
世界一、笑顔がステキな人がいました。大声で笑っても、そっと微笑んでも、まわりのみんなが幸せになりました。でも、ある日、笑い声が消えて……。大切な人を失い、何を見ても、どこに行っても、心から楽しむことができなくなった女の子が、もう一度笑顔をとりもどすまでを描いた絵本。
だいすきなママを病気で亡くし、さまざまな感情や喪失感を抱えている小さな女の子とパパ。女の子は、ママのセーターをかいだり、触ったり、着たりすることで、なぐさめを感じています。けれど……。死別にともなうグリーフ(深い悲しみ)と生きることについて、子どもの目線で描かれています。
突然、最愛の友だち・ことりをなくしてしまった、くま。くまは手作りの箱に花びらをしきつめて、そっとことりを入れ、持ち歩くようになります。箱の中を見るたびに、こまった顔をする森のどうぶつたち。そして忘れて乗り越えるように諭します。くまは、くらくしめきった部屋に、ひとり閉じこもるように。でもやがて……。
ママを亡くした男の子のもとに現れたゴリラ。「ママはどこにいったの?」「いつになったらかなしくなくなるの?」男の子の問いかけに、一つひとつ答えていきます。また、もうひとつのストーリーとして、男の子とパパとの関係が描かれます。大切なひとを失う悲しみを、大きな腕で丸ごと抱きしめる絵本。
賢くて、いつもみんなの頼りにされているアナグマ。大変歳をとっていて、知らないことはないというぐらい物知りです。アナグマは死ぬのを恐れてはいません。だけど、残していく友だちの事が気がかりです。みんなへの手紙を書き残したその夜、アナグマは不思議な、そして素晴らしい夢を見たのでした……。
弟が死んでから、ぼくたち家族には穴がつきまとう。この穴をどうしたらいいの? 中に何があるの? どうして弟に会えないの?喪失感に寄り添う〈グリーフケア〉の絵本。
自死により父を亡くした〈ぼく〉の心の物語。深いかなしみに寄りそうグリーフケアの絵本。自死遺児だけでなく、その周囲の親、教師、カウンセラー、友だちにも読んでもらいたい1冊です。
ある朝、目がさめると、エルフィーが死んでいた。深い悲しみにくれながらも、ぼくには、ひとつ、なぐさめが、あった。それは……
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