おにたのぼうし

おにたのぼうし

  • 絵本
作: あまん きみこ
絵: 岩崎 ちひろ
出版社: ポプラ社

税込価格: ¥1,925

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作品情報

発行日: 1969年7月
ISBN: 9784591005293

出版社のおすすめ年齢:3・4・5歳〜

出版社からの紹介

○あらすじ
節分の夜のことです。どのうちからもまめをまく音がして、おにの子のおにたは、いくところがありません。つのをかくす古いむぎわらぼうしをかぶって、まちを歩いていきました。ようやく小さな橋をわたったところに、まめのにおいのしない家をみつけました。そこには、おんなのことおかあさんがすんでいました。おかあさんは病気でした。てんじょうのはりの上で、ふたりのようすをみていたおにたは、おんなのこをよろこばせてやりたいと思います。

○編集部より
おんなのこを思いやるおにたの気持ちが、せつなくいじらしく、いわさきちひろさんの絵とともに、いつまでもこころにのこります。あとがきで作者のあまんきみこさんは、「どうも、このごろのオニは、帽子をかぶりたがっている気がします。そして、雲霧四散したがっているようにさえ思われてきました」と書かれています。・・・おにたは今、どこにいるのでしょうか?

ベストレビュー

思いやりや優しさが そっと 入っていて…

 いわさきせんせいの絵にふれると幼い頃に戻れます。
 いつも先生の挿絵の入った絵本を読んでもらっていましたから。
 
 節分も近いので、図書館から借りてきました。
 おんなのこの母親を心配させないようにとの気遣い、
 おにたがおんなのこへ渡した節分のごちそう。
 どちらも、“温かいおもいやり”から出た偽りの言葉やおこない。
 鬼は心の中で生まれるもの。
 おにたの心の中には鬼はいませんでした。
 最後のページは、はっとさせられました。
 おにたが豆になってしまったのか?と。

 あまん先生の作品は、私の心に優しい響きの鈴を鳴らしてくれます。
 『まほうのマフラー』・『きつねのかみさま』など忘れられない作品ばかり。
 “思いやり”や“優しさ”がお話の中にそっと入っていて、その美しさ尊さを思い出させてくれます。。
 読後、こういうお話に胸がじ〜んとさせられ、出会えた幸運に感謝しています。
(アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子11歳)

あまん きみこさんのその他の作品

クレヨンぞうさん / ちいさなこだまぼっこ / 戦火のあとで / 戦争がわたしたちを見つめている 戦争文学セレクション(全3巻セット) / さくらが さいた / 飛ぶ教室 第72号(2023年 冬)

岩崎 ちひろさんのその他の作品

いのちのバトン / みんなほんもの / げんきに なったひ / ビッグえほん ひさの星 / ちひろの絵本 全6冊セット / ちひろの詩 


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