戦争は、

戦争は、

  • 絵本
著: ジョゼ・ジョルジェ・レトリア
絵: アンドレ・レトリア
訳: 木下 眞穂
出版社: 岩波書店

在庫あり

税込価格: ¥2,200

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作品情報

発行日: 2024年04月18日
ISBN: 9784000616393

64ページ

この作品が含まれるテーマ

出版社からの紹介

戦争は、何も知らない人たちの柔らかな夢に入りこむ。戦争は、物語を語れたこともない。--気づかぬうちに進行する病気のように日常をずたずたにし、野心や憎しみを糧に貪欲に育つ戦争。自らも独裁政権に抗した、ポルトガルを代表する文学者の詩とその息子による絵で、戦争の残酷な本質を描く。今こそ読まれるべき、衝撃的な絵本。


■訳者からのメッセージ
 「戦争」とは何でしょう。何から生まれ、どう大きくなり、私たちに何をするのでしょうか。
  この絵本は、短い文章とシンプルな絵で「戦争」という化けものの正体を暴いていきます。ですが、この絵本に物語はありません。「戦争は、物語を語れたことがない」からです。この絵本を手に取って「こわい」と感じる人もいるかもしれませんが、それは、作者の伝えたいことがまっすぐ届いている証拠です。
  今、世界で起きていることを考えながらこの絵本を読んでほしいと思います。


■編集部より
  まるで知らぬうちに進行してしまった病のように、密かに忍び寄り、瞬く間にはびこってしまうもの、それが戦争。その正体を読む人に突きつけるこの絵本は、ポルトガルを代表する文学者の父と、その息子の合作です。
  父のジョゼ・ジョルジェ・レトリアは、40年にもわたるヨーロッパ最長の独裁体制に抗してきたレジスタンス音楽家であり、詩人、ジャーナリストでもあります(2024年はポルトガルで独裁体制を終わらせたカーネーション革命から、50周年にあたります。ジョゼも革命の中心人物でした)。「戦争とは何か」を考え続けてきた文学者の静かで力強い詩は、息子のアンドレによる印象的な絵と共に、戦争の残酷さや恐ろしさを暴いていきます。
  淡々とした静かな印象なのにとても衝撃的で、読後にも一言では表せない余韻やしこりが残ります。不信や憎悪が連鎖する世界をどうしていけばよいのか、大切なものとは何なのか、読む人が考えてしまうような絵本です。

ベストレビュー

大人にこそ読んでもらいたい絵本

この『戦争は、』は、本のジャンルでいえば絵本にはいるのでしょうが、
絵本と言い切ってしまうには躊躇いがあります。
子供たちがその主な読者層である絵本ではないと思うからです。
もっといえば、この世界を動かす大人たちにもぜひ読んでもらいたい、
そんな作品です。

文を書いたのは、ポルトガルを代表する文学者であるジョゼ・ジョルジョ・レトリア。
絵は、彼の息子の画家アンドレ・レトリアが描いています。
ここには物語があるわけではありません。
「戦争は、」で始まる言葉の断片で綴られています。
はじまりはこうです。
「戦争は、日常をずたずたにする。」
この言葉の前に数ページ、絵だけで進んでいきます。
押さえた、やや暗めの色調の、どんどん怪しいものが大きくなっていく、
そんな数ページにドキドキしてきます。
でも、戦争はそういうことに気付かないまま起こってしまいます。
そういう不穏さが最初の数ページに凝縮されています。

「戦争は、憎しみ、野心、恨みを糧にする」
戦争は、そんな言葉すら飲み込んでしまうように思います。
「戦争は、」のあとに、どんな言葉を書くのか
まるで試されているような絵本です。
私なら、こう書きます。
「戦争は、人の心を殺してしまう」。
もし、あなたなら「戦争は、」のあとにどんな言葉を続けるでしょう。
(夏の雨さん 60代・パパ )

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