
「ぼくの とうさんは パンダです。」
……え! 驚きの一文からはじまるこのお話。そうなのです、ぼくのとうさんはパンダとうさんなのです。木登りが得意で、ゴロゴロするのが好き。時々料理もつくってくれるパンダとうさんとぼくは、いつも一緒。
朝食はちょっとかたそうな竹と笹。大きなからだにぴったりなスーツ、ネクタイをしてお仕事に行く。でも、いったいどんなお仕事をしているのか知らない。だから、ぼくはパンダとうさんの秘密をこっそり探すことにしたんだ。
けれど、秘密はなかなか見つけられない。わかったことは、パンダとうさんはとてもおっちょこちょいだってこと。道でころんだり、川におちたり、傷だらけで帰ってくることも!?
イラストレーターとしても活躍されている中川貴雄さんが初めて作絵を手がけられた絵本。ポップで明るい色彩と躍動的な絵は、明るくて優しいパンダとうさんの雰囲気にぴったり。仲良し親子の愛らしいやりとりで進んでいくストーリーだけれど、どこかミステリアスな一面もあったりして。ちょっぴりドキドキさせてくれる展開も魅力的。もしかしたら……!?
こんなとうさん、いたらいいな。くりかえし読みながら、いつかパンダとうさんの本当の秘密を探りあててみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

パンダとうさんはゴロゴロするのがすき。ドジでおっちょこちょいなところもある。毎日ネクタイをして仕事にいく。どんな仕事なのか気になったぼくは後をつけてみることに。

パンダとうさんの秘密
パンダ好きの息子が気に入るかなと思い、こちらの絵本を読み聞かせました。
普段はおっとりしたパンダらしい、パンダとうさん。
ですが、悪者が出た途端、スーパーヒーローになるというお話の展開で、ヒーローになったパンダとうさんのページにはセリフが書かれていませんでした。
それがまたインパクトがあるというか、息子もセリフがないことに気がついて、「最後はお話ないねんで!」と祖母に教えていました笑。 (ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子5歳)
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