
冷たい池にすむヒキガエル、地面の深くにすむモグラ、どっちのお嫁さんにもなりたくない!
むかしむかし、子どもをほしいとねがう女の人がひとり、暮らしていました。ある日、知らないおばあさんから種をひとつぶ、授かります。種は大切に育てると、やがて花のつぼみをつけました。そしてなかから、おやゆびほどのちいさな女の子があらわれたのです。その子はおやゆび姫と名づけられ、女の人とふたり、しあわせな暮らしがはじまりました。ところが突然、ねむっているおやゆび姫をつれさろうとするものが… 長く語られてきた、おやゆび姫のハッピーエンド。そのあとに、大好きなお母さんに会いに行く一コマを加えた、著者ならではのラストシーンが描かれる。
名作昔話を、こわすぎず、親しみやすく、現代にむけてアレンジした「世界の美しいおとぎ話」シリーズ2冊目。海外のお人形を思わせる大きな瞳、儚げな表情…アン・レイセンが描くイラストは、どこか影のある美しさを感じさせます。聞いたことはあるけどストーリーは知らない…そんな大人にも、おとぎ話の世界が広がるきっかけに。

母のもとに
この絵本は、アンデルセンの「おやゆび姫」を少しアレンジしたお話のようです。
だいたいが同じのようにも感じましたが、ラストが少し異なっていました。
原作では、おやゆび姫は王子様とハッピーエンドで終わってはいるものの母のことには触れられていませんでした。
けれどもこの絵本では、おやゆび姫は母に会いに行っています。
この絵本を読んでいる間中母のことが気になっていたので、再会できたと知り、とても安堵しました。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子23歳)
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