主人公のヨルは、黒猫の男の子です。ミリちゃんのおうちで暮らしており、家の外に出たことがありません。だから、真っ暗で静かで眠る夜しか知りません。
ある日ヨルは、ひょんなことからネズミと出会いました。
そのネズミは家で暮らしたことがないので、まぶしくて賑やかで美味しい夜しか知りません。
ネズミはヨルに言いました。
「よるの まちを みせてやるよ」
文章から、あさのますみさんの温かで静かな人柄を感じることができ、また絵からは、よしむらめぐさんの優しく丁寧な人柄を感じることができます。
読んでいると心が落ち着いてくるような、何度も読みたいような、童話のような静かな絵本でした。