2頭の馬がお日さまの住む場所を目ざして、西へ西へと走っていきます。
どうしてお日さまが出てくる東ではないのだろうと思った時に、夕日を追いかけたくなる気持ちが自分にもあったことに気づきました。
太陽は一日の生活の中で追いかけることのできる存在なのです。
追いたてられるのではなく、追いかける気持ちが、一日を充実させてくれるような気がしました。
夕陽が沈んでいく光景が大好きです。
いろいろなものを赤く染めて、それこそ生きている証の「真っ赤に燃えてるぼくの血潮」のような世界です。
この夕日を見送りながら、生きている喜びを感じるような絵本です。
家族一緒に「お日さまありがとう」と感謝しているシーンはとてもドラマチックです。
井上博幾さんの絵には圧倒されました。