このシリーズは手にするたびに心が痛みます。
そして突然襲ってきた災害のために、無傷のままで解体されていく学校施設には、辛さだけではなく怒りも覚えました。
多くの子どもたちが学んだ学校が、特別のものだと言うことは痛いほどわかります。
子どもたちはここで心を育て、未来を紡いできたのです。
納得できる意味合いがあれば、卒業生たちは寂しさを記憶の中に納めることができるでしょう。
でも納得できない不条理によるものであったら、行き場を失った無念さを、いつまでも整理できずに連れ歩かなければならないのです。
突然の避難を余儀なく命じられて、置いてきてしまったものが、無傷のまま残されている世界があります。
でも、そこにあった社会や生活は崩壊してしまいました。
そのやるせない気持ちを、当事者たちだけに押しつけてはいけないと痛感しました。