モノクロームで描かれる物語が、解説によってとても重厚なものになりました。
江戸時代から始まったという、広島県竹原市で行われていた塩田の風景がモチーフになっています。
塩作成の技術進歩によって姿を消してしまった塩田を想い起こすには、このような切り口が良いのかも知れません。
こざるのティモリーを主人公にして、人間以外にいろんな動物が登場します。
中には海のサカナが擬人化された姿も見られます。
それだけ多くのものが塩田をつないできたということなのでしょう。
そう思うと嵐の擬人化表現は、自然界の猛威だけではなく、塩田を終わらせようとした歴史の凄みも表していたのかもしれません。
塩のありがたみも含めて、重みのある作品でした。