やまんばのにしき」 みんなの声

やまんばのにしき 作:松谷 みよ子
絵:瀬川 康男
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,980
発行日:1967年5月
ISBN:9784591003756
評価スコア 4.66
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みんなの声 総数 34
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34件見つかりました

  • 優しいやまんばもいる

    やまんば=怖いというイメージを息子はもっているので、最初はこの絵本も怖い絵本だと思っていたようです。
    でも読んでみると違う。
    このやまんばは、最後にお土産までくれて、あかざばんばを家に帰してあげる。これまでのやまんばと違って優しいのです。それはそれで面白い!と気に入っています。
    それにこのお話は、「やまんば」、「あかざばんば」だけでなく、やまんばの子供「がら」や逃げ出してしまう「だだはち」と「ねぎそべ」など、登場人物全てが魅力的です。

    息子は、まんが日本昔ばなしの影響もあって、かなり昔話にはまっています。
    でも昔話は読むのってすごく難しいです。私は、亡くなった祖父に色々な昔話を聞かせてもらいましたが、あの時のような面白さが表現できていないのです。昔話を読むコツみたいのがあったら、教えてもらいたいなあとつくづく思う1冊でもありました。

    投稿日:2006/03/23

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  • 昔話特有の言い回しに意識して、、、。

    子供達の大好きな昔話です。言葉も昔話特有の言葉なので、読む私も、テレビの日本昔話を意識して読んでいます。やまんばが出てくるお話なので、こわいお話かと思っていたら、とてもやさしいやまんばで、ハッピーエンドで終わります。それが、うちの子供が大好きになった理由かもしれません。巻末に、”うしかたやまんば”というお話もついていて、1冊で2つのお話を楽しめるなんて、なんか得した気分でした。

    投稿日:2006/03/16

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  • 人も うまもみな くいころすどー

     このおはなしは有名ですよね。
    どちらかというとこの絵本より、
    まんが日本昔話の「ちょうふく山のやまんば」
    として知られてますよね。
    私も、テレビで見たことはありましたが、
    絵本で読んだ事はありませんでした。

    「ちょうふくやまのやまんばが
     こどもうんだで、
     もち ついてこう。
     ついてこねば、
     人もうまもみなくいころすどお」
    というわけで、
    ついたもちをばあさんがもっていき、
    いってみたら、
    これでなかなかやさしいやまんばで、
    おみやげに切っても減らない不思議な
    にしきをお土産にもらってくる、
    というストリー。

     まんが日本昔話のやまんばは、
    すごく体が大きくて、
    いかにも人を丸呑みしそうなでかい口が
    子供ながらに印象深く記憶に残っていました。
    このまえテレビで放送していたのを録画して
    子供に見せたら結構怖がっていました。
     でも絵本のやまんばは全然怖くありません。
    むしろやさしくてふっくらした「おかあさん」
    という感じです。
    瀬川 康男さんの絵がとってもほのぼのしているので、
    小さいお子さんでも怖がらずに読めます。
    でもやまんばらしく、熊をつかまえて
    「すましじる」にして食べちゃうところは
    やっぱりやまんばと、妙に納得してしまいました。

    最後の所に絵のない(挿絵一つのみ)
    もうひとつの民話「うしかたと やまんば」
    というのが収録してあります。
    3ページだけですけど。
    娘はこの存在にも気が付いて、
    「こっちのお話も読んで」と
    二つ読まされます。
    絵が無くても結構聞いていられるんですね。
    頭の中でどんなやまんばを描いているのでしょう。

    投稿日:2006/03/10

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  • 勇敢なおばあさん

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子11歳、男の子8歳、男の子6歳

    私が子どもの頃読んで大好きだった本です。
    私は昔話が好きなので、子どもにも是非読んでもらいたいと思うのですが、この本は長いからか、『かちかちやま』ほどの反響はありませんでした。
    このお話、昔話としては異色かも。山姥がいい人だったり、生まれたばかりの赤ん坊山姥が大活躍したり、主人公がおばあさんで、いい人というだけでなく、なかなか勇ましかったりと、新鮮で楽しめるところがいっぱいです。
    それにしても、クマのすましじるでこしらえたお雑煮のおいしそうなこと!私も力(権力または腕力)があったら、「もち持ってこ〜い!」と叫んでしまうことでしょう。

    投稿日:2006/03/02

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  • 日本の昔話を伝えたい

    • えっこさん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子11歳、女の子8歳、女の子3歳

    私が子供のころ読んだ本です。実家に入ったら大切にとってありました。なつかしくて、我が家にお引っ越し。3人の子供に読んでやっています。素朴な絵と、豪快な山姥親子が魅力的。文章にリズムがあるのも、日本の力のある作家の作品だからでしょう。翻訳物にはなかなかないことです。

    残念ながら、子供達にはあまり受けないのです。(恐がりなので、山姥というだけで、気持ちがひけているのですが。)今風の色数の多い、キラキラすすような絵になれているせいでしょうか。話が自分の世界とは遠いからでしょうか。

    でも、日本人として生まれたからには、日本の物語を小さいうちに知ってほしいと思います。今は本があふれていて、いえいえそれ以外の遊びもたくさんあり、ことさらに民話や昔話を選ばなくても、毎日のお楽しみには事欠きません。民話を知らなくても、困らないとは思います。でも、日本人としての核のようなものを教えてあげるのは親のつとめかと思います。

    投稿日:2004/01/18

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  • 勇気あるおばあちゃん

    • たまっこさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 男の子5歳、女の子3歳

    村人がやまんばに「子供が産まれたからもちをついてもってこい。もってこないと食うぞ」といわれ、村人は大急ぎでもちをついた。でも、誰が持っていくのか・・・。村人は日頃いばっている男二人に持っていかせることにした。道案内のあかざばんばと男二人がやまんばにおもちをもってでかけた。でも、途中で男二人は逃げ出してしまう。あかざばんばは一人になっても必死にもっていく。そしてとうとう着いた。やまんばにおもちをわたし21日だけ世話をしてくれといわれ、あかざばんばはやまんばの面倒をみた。すると、お礼に切っても切ってもなくならないと言う「にしき」と村人達が風邪一つひかないように見守っていくことを約束してあかざばんばを無事家に帰したのだった。5歳の息子に読んであげましたがまだあまり理解できない様子でした。しかし、絵はとてもよくかぜが吹いたりするところなどスピード感が伝わってきます。

    投稿日:2002/11/22

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  • 豪快で、いい人な山姥

    山姥の民話と言えば、人を食べたりと恐ろしいイメージが有り読み始めから怖い話だろうと思いながら読んであげました。読み始めから、村人が月見をしていると、雲行きが変わり雨が降るやら、雹が降るやら、風も強くなり、どこからか声が聞こえてきます。話が進むにつれて子供達も、「今度は食べられるかもしれない」と何度も言いながら聞いていました。でも、あかざばんばが、餅を届けに行き、山姥が言ったとおり21日間山姥の世話をして、やまんばのにしきをもらって帰る所までくると、「あれ?この山姥はいい人じゃない!」と子供も言い、私もこの山姥は、すごく豪快な人だなぁと思いました。子供は、あかざばんばの勇気ある行動に関心を示しました。村人が、てっきり、山姥に食べられたと思っていたあかざばんばが、村に帰って来た時の村人達の驚き様もおもしろいですよ。また、後ろの方に、〔うしかたとやまんば〕の民話も有るので両方を読み比べてみるのもいいですよ。

    投稿日:2002/08/27

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  • 語り口調が面白い

    小一の息子の小学校のおすすめ図書として挙げられていた一冊だったので手に取りました。やまんばというとなんだか怖いイメージですが、このやまんばはちょっと不器用なだけでいいやまんばでした。やまんばのまゆのシリーズを思い出しました。そして、何といっても語り口調で書かれているのが面白かったです。子供達は自分で読むのはちょっと難しかったのか、私が読み聞かせをするととても楽しそうに聞いていました。周りで方言や訛りがある人いないから、なかなか耳馴染みがないでしょうね。

    投稿日:2025/07/22

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  • やさしいやまんば

    「餅を持ってこなければ、人も馬も食い殺すぞ」という恐ろしい脅しに、何を考えたらいいのでしょう。
    決死の思いで餅を届けようとする引け腰の男二人と、目的をまっとうしようとする老婆に、いろんな人間模様を被せることのできるお話です。
    ところで、このお話は後半で一転します。
    村人を脅したはずのやまんばに、全く悪意はなかったのです。
    生まれたばかりで世間知らずの子どもの戯言だったことがわかります。
    しかも、間違いなく犯罪級の脅しでした。
    やまんばが思いやりと分別がある良い人だと解るにつれて、常識的にはありえない展開に戸惑ってしまいました。
    私達にもやまんばに対する先入観があります。
    めでたしめでたしで終わるお話に、釈然としないのは何故でしょう。

    投稿日:2022/09/11

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  • 子どもに読み継いでいきたいと思った絵本

    • ぼんぬさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子4歳

    「ちょうふく山の山んばが子ども産んだで、餅ついてこう。ついてこねば、人も馬もみな食い殺すどお」と、誰かが叫ぶ声がした。さあ、村中が大騒ぎ。方言に温かみが感じられる日本昔話が大好きです。
    ひとつひとつの方言を現代語で訳せなくとも、日本語の奥深さを味わえる良い絵本だと思います。

    投稿日:2021/04/19

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