5歳の娘と読ませていただきました。
娘の好きなドングリが題材の絵本。
「かわいらしい」「ちいさい」というドングリのイメージからは180℃回転した、勇ましいドングリたちの壮大な冒険の物語です。
途中で志半ばに脱落してしまうドングリたち、
そんな仲間と涙をのんでお別れして、先に進むドングリたち、
荒波にのまれてしまうドングリたち。
さまざまな犠牲を払いながら、なぜそこまでしてドングリが進むのか。
そのドングリたちの目的を、現地についたそのシーンで
やっと思いあたった私と娘。
どんぐりたちがそれほどまでにしてここにきた理由は何か。
その目的にかける、それほどまでの熱い情熱に、
心打たれる思いでした。
そして読み終わった後の裏表紙には、
彼らの努力の成果が、しっかりと描かれています。
波乱万丈、七転び八起き、一難去ってまた一難の末に、
目に飛び込んできた彼らの努力の結晶。
絵本を閉じた瞬間に、
「やったぁー!」と娘と手を取り合って喜んだ最後。
とってもいい構成で描かれている絵本だと思いました!