どんぐりがまるで人間のような格好で、人間のように話す姿に不思議な気持ちをもちつつも物語を読み進めていくと、だんだんとその姿も自然に思えてきました。
彼らは目的をもって長く厳しい旅をしていました。
自然界でもすべてのどんぐりが新たに目を出し木になるわけではないという厳しい現実を子供なりに感じたようでした。荒波の場面ではどんぐりたちを応援し、夢中になって話を聞いていました。
火山灰で荒れ果ててしまった土地にたどり着き自ら次の生命のために長い眠りにつく姿からは、強くたくましい生命力を感じました。自然と命について考えさせられる物語でした。