タイトルだけだと薄っぺらい内容に思えるのですが
薄い絵本なのにまるで児童書を読んだような
深い印象を受けました。
最初と最後、字もなく、色もないコマ割りの絵で
5歳児とかは一気に集中力が失せたのですが、
一つ一つをゆっくり見ていくと
意味が分かったようで
そこからのお話にも集中して聞いていました。
家族でも生活様式も価値観も違うと
一緒に暮らすのは大変だと思います。
2世代ぐらいならケンカしながらも
意見の対立をしながら暮らしていけますが、
おじいちゃんぐらいになると、
自分の生活リズムもできているし、かといって
お世話になっている身でできているリズムを壊すのも嫌だし、
雰囲気が悪くなるのも嫌でしょうし、肩身も狭いでしょうし、
調子が悪くなるのもわかり、
子どもの絵本なのに現実的で
嘘っぽくなくて、とてもよかったです。
最後もみんなが幸せそうで、
こういうふうに私も老後暮らしたいなと感じました。