我家のみんなが大好きな林明子さんの作品なので読んでみました。
「クリスマスの三つのおくりもの」という3冊シリーズの1冊なのですが、クリスマスシーズンに相応しいもの。
サイズがミニ絵本というのも洒落ています。
この前、「ふたつのいちご」を読んで2作目なのですが、3兄弟姉妹のそれぞれが主人公になっているようです。
「ふたつのいちご」は、長女のれいちゃん、この「ズボンのクリスマス」は長男のもっくんが主人公でした。
この設定からして憎いばかりの演出です。
お話は、おじいちゃんとおばあちゃんのうちのクリスマスパーティに出かけるシーンから始まります。
もっくんは、遊んでいて、ズボンをはかないので、みんなはおいて出かけてしまいます。
すると、ズボンが待ちきれなくて、外に飛び出してしまうのです。
それを追うもっくんという展開なのですが、林 明子さんにしては本当に珍しいもの。
ズボンは、いろんな人とすれ違うのですが、その驚きの表情ったらありません。
仕舞いには、先に出ていた家族のみんなを追い越して、おじいちゃんとおばあちゃんの家に到着してしまいます。
ストーリーも楽しいのですが、一番心の琴線に触れたのは、おじいちゃんとおばあちゃんともっくんが3人でいるときの笑顔。
どうして林さんて、こんなに心暖まる絵をかけるのか?尊敬の念に絶えません。
最後のページには、クリスマスのおおさわぎという曲の楽譜が掲載してあるのですが、作詞 かすみ、作曲 れいとなっています。
ますます、クリスマスプレゼントにオススメしたくなりました。