主語である”せんせい”は、最初は犬であることは明かされていません。ページをすすめていくと、ようやく白い犬である”せんせい”の姿が現れます。
本文には「セラピー・アニマル」、「ファシリティドッグ」という言葉はでてきませんが、作者と訳者のメッセージからそれが分かり、どんなに重要な活躍をしているのかが短い文章からでも伝わってきます。
自分の子どもがもしこの絵本の子ども達の立場になったら…と考えたときに、”せんせい”の存在がどんなに心強いだろうと思いました。
絵は線が細く優しい色使いでとても綺麗です。テーマ性がある内容ながら優しい言葉遣いの訳です。3歳の娘は内容は理解していなそうですが、しっかり最後まで聞くことができました。