女の子は、おばあちゃんの部屋で絵を見つけます。
絵にはぱっちり開いた目の女の子が描かれていて、おばあちゃんは、
「この子は、あたしよ」
と言いました。
それからおばあちゃんは、小学生の夏休みに一緒に過ごした画家女性との、特別な思い出を話してくれました。
その頃おばあちゃんは不登校になっていて、夏休みも、ずっと家に閉じこもっていました。
そんなおばあちゃんをそのまま受け止めてくれた画家女性は、おばあちゃんを家に誘い、一週間を共に過ごしてくれました。
女性は、説教などの面倒なことは何も言わず、子ども扱いもしませんでした。
その日々の中で、女性は、おばあちゃんにとってずっと覚えていたい大事な人となりました。
話し終えたおばあちゃんは、女の子に言います。
「あなたはこれから、あなたのだいじな人にであうのよ。このことをずっとおぼえていたいって、そんな日が、きっとあなたをまってるわ」
女の子は、困難に陥っても希望を失わない女性になれそうです。
とても素敵な絵本でした。