ナゲキバト」 おるがんさんの声

ナゲキバト 作:ラリー・バークダル
訳:片岡 しのぶ
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2006年04月
ISBN:9784751521991
評価スコア 4.75
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  • 祖父の金言

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子、男の子

    ナゲキバトとは、悲しげな鳴き声が名前の由来だそうです。

    9歳で両親を亡くした男の子ハニバルは、父方の祖父に引き取られます。
    こんな祖父がそばにいてくれたら、きっと亡くなった両親も安心して任せられたでしょう。

    ハニバルは祖父ポップからたくさんのことを学びます。
    ポップの言葉が私の胸にも深く深く入ってきました。

    「愛は飢えた魂の食べ物だ。だから、みんなほしくて必死になるんだ」
    ハニバルの唯一の友だちチャーリーは、とんでもない父親と住んでいて、その父親からの愛情が欲しいために、父親の言いなりになっています。そんなチャーリーのことをポップはこう言います。

    「願いどおりにならなかったといって、神がいないということにはならない。だれの祈りも叶えてくれるなら、この人生にはたいして意味がなくなる。祈るなら、苦しいことの意味を理解するのを助けてほしいと祈るべきだ」
    ハニバルが自分の不注意で、子牛を死なせかけてしまい、神さまが助けてくれないなら、二度と神様を信じないと言ったときにポップが言います。

    「嘘を言うことでその嘘に命をやる。それを生かしておくためにまた別の嘘を言うはめになる。」
    ハニバルが嘘をついたことを見破って、ポップはこう言います。

    「返さないくらいの恩にできることと言ったら、いつまでもそれを忘れないで、まえよりましな人間になろうと努力することだけだ」
    ポップがある兄弟と父親の話を聞かせて言ったことです。

    まだまだ、ポップの金言が詰まっています。

    ポップの言葉が心に沁みるのか分かりました。
    想像を絶する悲しく残酷な経験をしていたからなのです。
    ハニバルが大人になっても、ポップの言葉一つ一つがハニバルを支えてくれていて、心からよかったと思います。

    ぜひ多くの子どもたちに読んでもらいたい本です。
    これから大人になる前に知っていればきっと役に立ちます。

    こんなに素晴らしい本に出会えて幸せです。

    投稿日:2011/12/28

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