金色に輝く大きな瑞々しい林檎を見つけたミソサザイが、くちばし
でつつこうとしたときに、カラスが一羽飛んできて、
「この森の王さまはおれだぜ。」と、大声をあげたのは、まずかっ
た。林檎をちょうだいしようとしたとき、ワシが空から舞い降りて、
次は、オオカミ・クマ・オオツノシカと、森の王さまは、変わって
行きました。オオツノシカは本当に、森で一番強くて大きな動物
だったから、そこでやめておけばいいのに、「このおれに挑戦し
ようってやつがいれば、出てくるがいい。」となった。
挑戦したのが、ミソサザイだったから、驚いたけれど、カラスの
ように、大きな声で自慢したり見栄を張らなければよかったん
だけれど、結局林檎が最初に見つけたミソサザイのものになっ
てよかったと思いました。森の王さまは、この林檎の件に関しては
ミソサザイだと思いました。