表紙の鶴の絵や、群れて飛ぶ鶴たちの夕景のシルエットなど、とても趣のある素敵な絵です。古きよき時代の日本の風景を彷彿とさせます。
鶴の化身の女性も儚げで、透き通る感じがよく描かれていると思いました。ストーリーはおなじみですが、登場人物もお話が持つイメージにとてもマッチしています。
ただ、鶴が織る布の柄は、クジャクを思わせる羽や、他の種類の鳥の絵を入れない方が、スッキリとしていてよかったのではないかと感じました。
文章は簡潔なので、幼稚園や低学年でも絵を楽しみながら読めると思います。読み聞かせに使ってみたいですね。