いもとようこさんの「あかちゃんのためのえほん」シリーズ。
トイレ、おふろ、おきがえなど、“できるかな?”という視点で、1歳半から親子で楽しめる、小さめサイズの絵本です。
この絵本のテーマは「いい おかお」。
絵本を開くと、いぬさんがえーんえーんと泣いています。
そして、次の絵では、ぷんぷんと怒っています。
ねこさんも、えーんえーんと泣いています。
そっぽを向いてぷんぷんと怒っています。
じゃあ、ぼくは……?
「いい おかお」ってどんな顔でしょうね。
絵本をめくっていけば、あっ、これはいい顔!という絵が登場します。
「にこにこ みんな いい おかお!」
笑顔ほど、幸せな気持ちになるものはありません。
でも、なかなかにっこりする気持ちになれないときもありますよね。
この絵本を読むと、怒っちゃったママやパパも、泣いたぼくも、自然に笑顔になれそう。
そして、愛らしい寝顔を見るときが、子育て奮闘中の親御さんにとっては、ふっと肩の力がぬけるひとときですよね。
和紙のちぎり絵の技法で描かれた、やさしい風合いには、何とも言えないあたたかさがあって、何度もページをめくりたくなります。
さあ、あなたもにっこり。「いい おかお」でね!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
続きを読む