島ひきおに」 みんなの声

島ひきおに 作:山下 明生
絵:梶山 俊夫
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:1973年02月
ISBN:9784033300207
評価スコア 4.65
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みんなの声 総数 51
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51件見つかりました

  • 主人と話し合いました

    こどもが担任の先生に学校で
    読み聞かせをしてもらった本を、
    また図書室から借りてきました。

    私はこどもに読み聞かせているうちに、
    鬼の気持ちを思うと涙、涙で
    読めなくなってしまいました。

    主人も、こどもに読み聞かせました。

    その後、主人と二人で、鬼の気持ち、人間の気持ちを
    話し合いました。

    大人二人に、絵本の内容について色々と考えさせる
    ほどの力を持った本だと思いました。

    投稿日:2007/02/23

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  • 広島弁?

    • ジョバンニさん
    • 40代
    • パパ
    • 広島県
    • 男の子5歳、女の子1歳

    「泣いた赤鬼」を筆頭に人間と仲良くしたい、でもその風貌で忌み嫌われてしまう鬼の話は多いです。泣いた赤鬼の場合は、友達(友情)と引き替えに村人と仲良くなれるという代償がありますが、島ひきおにの場合は何もない。あまりにも素直な鬼に同情せずにはいられません。それにしても人間の仕打ちはむごい。この怒りは、どこにぶつけたらよいのでしょう!そんな作品です。
    鬼はどの村からも追い出され、ついに大海原に繰り出します。何年も歩き続け、やがて島は消え体も痩せ細ってしまいます。「南へ行けば鬼と人間が暮らせる所がある」と言う言葉のみが彼のエネルギーなのです。
    このようにハッピーエンドでないお話も子供には必要だと思います。5才の息子は無表情でした。『また読んで』とも言いませんでしたが、いつか『読んで』と言うことを期待しています。その時はまた私が読んであげるつもりです。そんな気持ちにさせる作品でもあります。

    さて、会話の端々が気になり調べてみたら、なんと広島県の敷島がモデルなのだそうです。どおりで聞き覚えのある言葉!(広島弁)

    投稿日:2003/10/30

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  • 切ないおにの姿

    • ぼんぬさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子5歳、女の子1歳

    人間とただ一緒に遊びたい。ひとりぼっちの寂しい鬼は、ただそう願っているだけの鬼は島に迷い込んだ漁師に人間と暮らしたいと告げます。
    すると漁師は人間の島は狭いから鬼が今住んでいる島を引っ張ってきたらいいと適当なことを言います。しかし鬼がやってきても人間は鬼を決して受け入れることはなく・・・。見た目に恐ろしい鬼の心はとても純粋でした。

    投稿日:2021/11/12

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  • おーい、こっちゃきて遊んでいけ

    節分なので、鬼のお話を読みたくなりました。
    昔話に鬼が出てくるお話はたくさんありますが、こちらは、なんとも切ない、だけれども心に残るお話です。
    「おーい、こっちゃきて遊んでいけ」というセリフが耳に残ります。
    たまにはめでたしめでたしではないお話を読むのもいいですね。

    投稿日:2019/02/03

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  • 折りに触れてずっと考えいきたい

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 男の子4歳、男の子1歳

    だれが悪いわけじゃない、
    でも本当に他に方法がなかったのか、
    静かに考えさせられるお話でした。

    おそらく私が村人でも
    鬼が怖くて、もし怒らせて食べられたらどうしようと思い、
    一緒に遊ばないと思います。

    でも、それを子どもに言うのもどうかと思うし。

    特に感想は聞きませんでしたが、
    4歳の息子はどう思ったんだろう。

    正解がないからこそ、
    折りに触れてずっと考えいきたいです。

    投稿日:2017/02/14

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  • 「孤独」ということ

    節分近いから・・・
    と、この「鬼」さんの絵本は、読んでないのでは・・・
    と、図書館で表紙で飾られていたのも
    ご縁!

    山下氏の文に
    梶山氏の画面全部を使う
    ダイナミックさ

    と、え・・・
    かわいそう・・・
    どうして、おにの気持ちを
    わかってあげる人がいないんだろう・・・
    寄り添ってくれる人は?

    え〜っ
    それって、ひどくない?

    と、悲しくて悲しくて

    「泣いたあかおに」も
    悲しいおはなしでしたが
    このおはなしは
    その「悲しさ」の質が違います
    「孤独」を感じさせ
    鼻の奥がツーンとしてしまいます

    小学生、どの学年でもいいのではないでしょうか
    それぞれの学年で、感じるものが
    あるように思います

    高学年には
    本のカバーにある
    山下氏の「はじめに」を
    読むのは、いかがでしょう

    投稿日:2017/01/30

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  • 悲しい・・・

    鬼の絵本って怖い鬼のイメージの物が多いのですが、この絵本の鬼はとっても優しくって信じやすいタイプでした。いろいろな島に自分の住んでいた島を引きずって一緒に遊ぼうと誘うのですが、村人たちはあれやこれやと言い訳をして鬼を違う島に追いやってしまいます。そのうちに鬼も島も海の中に消えていってしまうという・・・。なんか切なくなりました。

    投稿日:2014/08/19

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  • 切ない

    「鬼は絶対に悪者」
    という考えが根強い中での、このお話。
    読み終わったときの感想は、ただただ切ないばかりでした。
    鬼を怖がる人間が悪いとは思えませんし・・・
    ハッピーエンドではないのですが、忘れられない作品です。

    投稿日:2013/01/12

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  • 悲しいけれど...分かる気もする

    一昨年は、「鬼は〜内!」と豆をまくおじいさんのお話。
    去年は、「泣いた赤おに」と毎年節分の季節に何か鬼にまつわる
    お話を読んできました。今年はこの「島ひきおに」

    たった一人で生きている鬼は、鳥にも人にも遊んでもらえず
    大あらしで流れついた漁師の苦肉のアドバイス
    「島をひいてきたらいい」に喜び勇んで島を人の住む里に
    引っ張ってきます。

    鬼の恐ろしい姿を見て人々は恐れ慄き知恵を絞って
    鬼を他の里へと追いやります。ついには「南の島に人と鬼が
    楽しく暮らす島がある」と嘘までついて鬼を遠ざけます。

    鬼の気持ちが手に取るように分かるから、悲しくて
    切なくて、読んでいて泣きそうになりました。
    なんて理不尽なんだろう、見た目だけで悪い鬼って
    思っちゃ駄目だよね。とひとしきり子供と話しましたが
    ふと考えました。

    突然山の様な大きな鬼が「遊んでいけ」と野太い声で
    言って現れたらそれはそれは怖いだろうと。
    何があっても自分や家族を守ろうと必死になっている
    人には鬼の気持ちを思いやるだけの余裕などない
    弱さがある。

    どうやったらそんな人と鬼が楽しく暮らしてゆけるの
    だろうね。鬼も突然登場しないで少しづつ近づいてゆく
    等のアピールをしていたら良かったかもと話し合いました。

    投稿日:2012/02/01

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  • 孤独

    読後感がなんともやるせなくて切ない絵本でした。

    独りぼっちが寂しくて誰かと遊びたかっただけなのに、人間に振り回さ

    れて怖がられて迷惑がられてしまった鬼が気の毒でした。

    実際に鬼に言い寄られたら私も同じことをしたような気がします。

    外見だけで判断してはいけないと思いました。

    罪悪感にさいなまれる絵本で後味がよくないですが、孤独は寂しいもの

    だと思いました!

    投稿日:2011/11/24

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