紙芝居の基本のような、楽しさ、リズム感、わかりやすい絵が取りそろった作品です。
相撲好きなじいさまが草取りしていると、これまた相撲好きなカッパたちが現れます。
相撲好きだけど、すきあれば尻の穴から手を突っ込んで人の肝を取ろうとする妖怪でもあります。
じいさまはお尻をペタペタ触られて、土瓶のふたを尻にあてて襲われないように守ります。
梅田さんの絵がやさしいのでとてもユーモラスなのですが、これがシリアスな画調だったら緊張感が生まれるのでしょうか。
相撲の強いカッパたちの弱みは頭のおさら。
じいさまは知恵を働かせてカッパたちをぎゃふんと言わせます。
子どもたちが思いきり楽しくなる紙芝居でした。