「ともだちや」シリーズの中では2作目の本ですが、我が家では6冊目に読んだお話。娘も、すっかりオオカミとキツネのことを知り尽くしているような気になっています。
でも、心を捨ててしまったら・・・?寂しい心も嬉しい心もなくしてしまったオオカミは、どうなってしまうんでしょう?
娘とも日頃からよく心について話をしているので、心の大切さには共感できる面がたくさんあったようでした。心って、本当に何ものにも代えられない宝ですよね。
心を取り戻し、キツネと抱き合って大泣きをするオオカミ、キツネと手を取り合って小躍りするオオカミ、そして、キツネからの誕生日プレゼントを抱いて眠るオオカミ・・・やっぱりオオカミはこうでなくっちゃ(!)と思わせてくれます。
娘も、感情表現豊かなオオカミが大好き。親としても、あるがままの個性を大切に、大いに泣いて、大いに笑って、自分らしく生きていってほしいな、と願っています。
同時に、娘からの鋭い指摘も1つありました。
さみしい理由がわからないオオカミが、「あばれりゃ きぶんも すっきり するだろうぜ」と、動物たちを蹴散らしながら歩くシーン・・・目を回してひっくり返ったイタチや、踏みつけられてぺちゃんこになったヘビを見ながら、
「かわいそう。オオカミさん、本当はこんなに暴れて意地悪をする子だったの? キツネさんには優しいのに・・・。キツネさんの前では隠してるの?」と。
子どもは、本当にいろんなことをよく見ていますね。そして、とっても正直です。