この話が、原作者の実体験によるものであること、本当にディロンがいることに感銘を受けました。
ディロンは、自分の心の傷を乗り越え、人を信頼できるようになったから、人に寄り添えるセラピー犬になれたのでしょう。
飼い主を失い、捕獲されたディロンは、新しい出会いがなければ、命がなかったかも知れません。
ディロンが受けた心の傷は、トラウマとなって様々な困り事を引き起こします。
ディロンを引き取った井上さんの理解と愛情があったからこそ、人と寄り添えるようになるまで、回復できたのでしょう。
癒やしとは何でしょう。
心の傷とは何でしょう。
ディロンはいぬですが、これを人間の物語と置き換えてみたなら、とても深みをもって心に語りかけて来ると思います。