小さなキツネのコンチと、やさしいお母さんのお話が12話入っています。春のお話に始まって、夏、秋、冬…そして最後のお話は春で終わります。コンチは、ちょうど幼稚園児くらいの設定の男の子のキツネで、外で遊んで発見したものや、楽しいことがあると「おかあさん、おかあさん!」とお母さんを呼びにきます。「見て見て!」「聞いて!」おかあさんが大好きな子どもなのです。お母さんはとても優しくて、やんちゃなコンチをゆったりとした目で見ているような感じです。素敵なお母さんです。
コンチの好奇心旺盛な姿が、我が家の息子と重なって見えて、自分もコンチのお母さんのように優しくて素敵なお母さんになれたらなぁ〜なんて思ってしまいました。息子の反応もとても良くて、12話のお話を4日くらいで読んでしまいました。児童書のコーナーにありそうな本ではありますが、お母さんが読んであげるのなら、幼稚園児でもOKだと思います。「ぐりとぐら」よりも、私はこちらが好きです。