息子が表紙の絵だけを見て選んできた絵本ですが、
親子3人ともこの絵本にハマッてしまいました。
子供の好き嫌いを直そうとかや、あれやりなさいとか言い聞かせるために
“モノ”で釣ってしまうことって、いけないとわかっていても、やってしまいますよね。
この絵本のママは娘のデイジーを釣るために、
デイジーの好きなものをどんどん出しますが、
その“モノ”のスケールがでっかくて面白いです。
(中には1個あれば十分というものも出てきますが、
親ながら、あの工場は「欲しいっ!」って思っちゃいました。)
ママとデイジーは全く対照的で、これでもかと並べ立てるごとに、
突っ撥ねられるママの威厳はどんどん小さくなっていくのがすごく滑稽で、
逆にデイジーの主張は重みを増していき、顔さえももう絵本の枠に収まり切らなくなっていきます。
その頃には読み手の親もヘロヘロになっていて、
その様子を見る子供は大爆笑、といったところでしょうか。
前にどこかで聞いた話しですが、
「食べ物の好き嫌いもその子の個性ととらえて、
必要な栄養素だからと無理に食べさせることはしない方がいい。
栄養は他の食品からも摂取できるし、
本当に必要ならば体が自発的に取るように働くので心配ない。
どうしてもそれを食べて欲しいのであれば、
何より親たちがそれを美味しそうに食べる様子を見せる方が早道だったりする。」と。
子供を叱る前に、まずは自分を省みる意識を持ちたいものです。難しいことではありますが。