モモンガが道路の向こうに行けるように、人間は高い柱を立てました。
それ自体は素晴らしいことですが、多くの動物たちが交通事故で死んでいることや、今まで出てこなかった動物たちが町中に現れるようになったことと関連づけて考えると少し複雑です。
一方では増えすぎて困り物になった動物たちがいます。
道路に、動物たちのために作られた道を見ることがあります。
それだけで全てが解決する訳ではなく、人間のせめてもの償いに終わっているように思います。
時には動物の目線に立って、時には広い視野で、動物たちとの共生を考えていく必要を、改めて感じます。
その糸口のような絵本です。