アンガスのシリーズは、終始、犬のアンガスの視点に立って描かれています。
擬人化された動物の絵本が多い中、アンガスはどこまでも一匹の犬として描かれています。
昔に描かれた絵本ですが、とても新鮮に感じます。
この本でも、「アンガスの飼い主が心配して探しに来るのかな」なんて思って読んでいましたが、そんな描写はありませんでした。
徹底して、人間の介在を許していません。
どんどん、知らない道を遠くに行ってしまうアンガス。
いったい、どうやって帰るのでしょう。
牛乳屋さんの後について走り、家を探すアンガス。
そうか、その手があったか!
なんてかしこいのでしょう。
そして、何事も無かったかのように、仲良しの猫と寄り添うアンガス。
少しずつ成長して、私の手を離れようとする息子と重ね合わせ、
ちょっと切ない思いがしました。