2002年のコールデコット賞受賞作品。
クリス・ヴァン・オールズバーグは、1981年の「ジュマンジ」、1985年の「急行 北極号」に続いて3度目の受賞という金字塔を打ち立てています。
しかも、その3作とも映画化されています。
その事実だけでも、絵本の枠組みを超えた壮大なスケールで描かれていることが窺い知ることができると思います。
物語は、「ジュマンジ」の続きです。
「ジュマンジ」の最終頁に出てくるふたりの男の子、ダニエルとウォルターが今回の主人公。
何と、21年の月日を経た続編なのです。
二人が拾った「ジュマンジ」と書かれたゲームには、底に「ザスーラ」と書かれたゲームも入っていたのです。
ゲームを始めると、家ごと宇宙空間を浮遊し、実体験ゲームが展開します。
「ジュマンジ」の舞台はジャングルでしたが、「ザスーラ」の舞台は宇宙。
モノクロで描かれた世界は、宇宙空間に相応しいもので物語に引きずりこまれてしまうことでしょう。
いつもけんかばかりしている兄弟の最後の頁には、ほろりとさせられる部分もあって、一気に読みたい絵本です。
映画も見ましたが、原作を活かした内容なので合わせて楽しみたいところです。
読み聞かせするには文章が長いので、小学校低学年から自分で読む本といった趣でしょうか。
我家の小学校1年の次男は、何度も読んで絶賛していました。