最近、朽木祥さんの本を続けて読んでいます。
小さいもの、かわいいものが好きな人は好きな世界だと思います。
ただ、男の子にはどうなのか?というところ。
赤い表紙で絶対に息子が手に取るタイプの本ではないけれど、読み聞かせならいいのではと思い読んでみました。
360ページあると結構長いのですが、行間がたっぷりあって、読みやすくさほど苦にもなりませんでした。
お話は2部構成で、1部は七重と花明りの出会い、2部は時代が代わって香と花明りとの出会いとなります。
花明りというのは小人です。
読んでいて、映画の『借り暮らしのアリエッティ』に似ているところがあるなあと思いました。
作られた時期が前後しているので影響を受けたということはあるのかないのかはわかりませんが、
この作品の中にジブリという言葉が出てきますので、朽木さんはジブリがお好きなのかしらと。
1部目の終わり方に少し動揺し、2部目に入ったところで、新しい出会い、でもつながっている風なのに安心して読み進むことができました。
もし、少女時代に出会っていたら、私も引き出しの中にドールハウスのようなお部屋を作ってしまいそうです。
実家には盆栽がたくさんあったので、その中から花明りを探してしまうかも。
とてもかわいいお話でしたが、一人暮らしのおばあちゃんが認知症かもというところは、やはり現代のお話だなあという感じがしました。