私が知っていたつるのおんがえしには殿様が出てこなくて…これはアレンジなんですかね?それともこういう言い伝えもどこかの地方であるのかな?
その殿様の登場を存分に生かしたお話でした。
豪勢な造りのお城(鶴が描かれてたのが暗示かも知れませんが、ちょっと蛇足な気がしましたが…)。それに対比する形で描かれた、何もない銀世界と貧しくも慎ましやかな家。そのコントラストがとても印象的でした。
そして、しんしんと雪が降り積もる静かな世界。こうーという鶴の鳴き声。機を織る音。ふくろうの鳴き声。その澄み切った絵からは、本当に音が聞こえてくるような気がして…絵本っていいなあ、と思いました。
物語に引き込まれたのか、子どもも静かに聞き入ってました。