絵本『オヤジの海』を出された絵本作家、さくらせかいさんが絵本ナビオフィスに遊びに来てくださいました!
海が大好きなちびっこ少年《コエタロウ》。
波乗りにチャレンジするけれど、いつもいつも「オヤジの波」に乗れないでいます。
何度も何度も失敗をくりかえし、「やめよう」「もうやめよう」と思うのです。
でも…。「最後にもう一度」と、波に向かいました。
迫力満点の波たちは、いったいどんな「オヤジの波」なのでしょう。
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まず、絵がとっても独創的!
色も構図も大胆で、表情も豊かで笑っちゃうほど。
ユーモラスなんだけど、読んでいるうちにほろっとする瞬間があって・・・。
作者のさくらせかいさんはどんな方なのでしょう?
まず、絵がとっても独創的!
色も構図も大胆で、表情も豊かで笑っちゃうほど。
ユーモラスなんだけど、読んでいるうちにほろっとする瞬間があって・・・。
- 「いしゃがよい」こどものとも年少版
- 作:さくらせかい
- 出版社:福音館書店
エンさんのこぐ自転車に乗るパンダのファンファン。
この図だけでも何だか面白そう。絵もストーリーもユニークなんだけど、読んだ後に心が温まる作品です。
続いて発売されたのが、この作品『オヤジの海』です。
コエタロウの前に何度もたちはだかるのが、「オヤジの波」。
乗ろうとして何度も失敗を繰り返すコエタロウ。
それをあざ笑うかのように、ますます大きくなって迫り来る「オヤジの波」。
何度もやめようと思うのですが・・・。
自分自身で乗り越えなくては何も始まらないのです。
この作品を、色々な思いをもとに制作されたというさくらせかいさん。
かつて絵本作家荒井良二さんが講師をされていた絵本スクールで初めて描かれた作品なのだそうです。そのあまりに自由な画風に荒井さんも驚きの声をあげられたとか。
作品を見ながら、驚きのエピソードを披露してくださいました!
何でも、さくらさんが昔ウィンドサーフィンを始めたばかりの頃、1人で練習するうちに波に流されて8時間も漂流していた事があるそうなのです!!
サーフボードにつかまりながら「だめかな・・・」とも思ったのですが、何とか自力で帆をあげて戻ってこられたそうです。
でも、誰もその様子を見ている人はいなくて、海の家のおじさんに「練習熱心な若者だなぁと思ってた」と言われたそうで・・・。
自分自身で乗り越える・・・という事を体感されたという経験もこの作品に反映されているのかもしれませんね。
原画を持って来てくださいました!!
かつて、小学校の用務員さんとして長く働かれていた経験もあるそうで、
いつもさくらさんのまわりには子ども達が集まってきて、絵を描いてあげていたのだそう。
不思議と子どもをひきつけてしまいそうな雰囲気を感じるので、
そんな様子がすぐに思い浮かぶのです。
さらさらーと、味のある線でサインと絵を描いてくださいました。
長新太さんを愛してやまないと伺って納得!
本当は他にもたくさん「おもしろエピソード」を披露してくださったのですが、
それはまたの機会にご紹介します。
その持って生まれたユーモア感覚。
今後また生まれてくるであろう傑作が今から楽しみです!
ありがとうございました。