
車がひっくりかえったら……、 進めませんよね。
でも、傘がひっくりかえったら、かえるのプールになっちゃうかもしれません。ミルクのコップがひっくりかえったら、ねこのごちそうになっちゃうかもしれません! 小さなものだけじゃありませんよ。おとうさんだって、もっと大きなおうちだって……!?
「ひっくりかえる」と見えてくるのは、まったく別の世界? 思いもよらない出来事を、こんな風にのびのび、生き生き、受け入れられたら。新しい発見ができたとしたら。毎日がもっと楽しく、面白くなりそうですよね。
「さかだち」や「でんぐりがえし」が大好きな子どもたちへ。物事は表裏一体、ひっくりかえるといいことがあるかもしれません。『かばさん』『ひとはなくもの』(ともにこぐま社)で、小さな子どもたちとの愛らしいふれあいを描かれてきた、絵本作家やべみつのりさんの最新作です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

かさがひっくりかえったら…、かえるのプール。 ミルクのコップがひっくりかえったら…、ねこのごちそう! 小さなものも大きなものも、次々とひっくりかえってしまいますが、最後はほっと、一安心。 ひっくりかえると見えてくる、別世界のおもしろさをのびのびと描きます。ひっくりかえると、いいことあるかも!?
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