【やわらかい手】
空襲の中で離れ離れになってしまった妹への、自責の念に苦しむ兄の姿に、言い尽くせない悲しみを覚えました。
自分自身を守るために、妹を突き放した記憶は、一瞬のことであれ、順二の心に根をはってしまいました。
誰も順二を責めることの出来ない、極限状況のお話です。
第三者ならではのきれいごとは言ってはいけないように思いました。
【ねんどの神さま】
絵本で以前にも読みました。人の心の変貌の嫌な一面を痛感しました。後味の悪い作品ではありますが、大事なことを忘れてはいけないという戒めと受けとりました。