どんくまさんとの出会いは30年以上も前。
大学時代
新宿の駅ビル内の山下書店さんが
道草と待ち合わせの定番だった頃。
今回のレビュコンで再会できました。
あーどんくまさん
ずーっとずっと 愛され続けてきたんですねぇ。
どんくまさんのおはなしは
どれもクスッと笑っちゃう失敗が憎めず
めでたしめでたしで終わるので安心してページをめくれます。
そんな中で『じゃむ じゃむ どんくまさん』は
絵がいいなぁとうっとりします。
頭に落ちていくりんご。
ゆすれ ゆすれ
ものすごい勢いでりんごが落ちてきて
読んでいる私にもぶつかってきそうです。
山盛のりんごを抱えて運ぶどんくまさん
影もまた山盛のりんごを抱えて。
じゃむを煮る鍋の湯気の向こうに
どんくまさんのそれはそれは大きな手、太い腕。
背中の壺についてきたかわいいミツバチたち。
叱られるどんくまさんのまるまった背中
申し訳なさそうな上目遣いとお膝に揃えられた手。
みーんなニコニコしちゃう絵だけれど
一番魅かれるのは
再びじゃむを煮るページ。
どんくまさんもおじさんも
まさにりんごじゃむ色のベールに包まれて
どんくまさんの表情のなんと恍惚としていることでしょう。
私のほっぺの内側も思わずキュッとなっちゃって。
最後のページのジャムの瓶
手作り感にあふれてて
私もひと瓶ほしいなぁ。
できたら、ラベルが鏡文字になってるのが欲しいなぁ。