きみなんかだいきらいさ」 りんごのきさんの声

きみなんかだいきらいさ 文:ジャニス・メイ・ユードリー
絵:モーリス・センダック
訳:こだま ともこ
出版社:冨山房 冨山房の特集ページがあります!
税込価格:\880
発行日:1975年
ISBN:9784572002082
評価スコア 4.63
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  • 余白が語る絵本

     こういうことってありますよね。近しい間柄だと、特に。「すき」と「きらい」を行ったり来たりしながら、でもやっぱり、一緒にいると楽しいなあ、と思う相手のことを、こどもたちは「ともだち」と表現するのでしょうね。
     こどもたちが必ず体験することをシンプルに表現した、子どものこころに添った一冊だと思います。ウチの息子はいっぺんで大好きになりました。

     ジョンが「ジェームズなんか だいきらいさ」とつぶやくページは、皆おなじ構図です。見開き左端にジェームズの背中。本からはみ出しています。右端にジョンの背中。真ん中に大きな余白。この余白が、ジョンのこころの内を何よりも語っています。本からはみ出しているジェームズは、何を考えているのでしょう。
     そして、『転』に当たるページでは、この余白を埋めるように二人の言葉が配置されています。ことばが届く、というのは、まさにこんなイメージだな、と思いました。とても知的な絵本だと思います。

    投稿日:2007/01/07

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