ちょっと切ないお話ではあります。
少年に愛されたクマのぬいぐるみとブランケットでした。
それをなくした少年の気持ちはどうだったでしょうか。
でも、やっとの思いで、長い年月をかけて、少年のもとに戻ることができたクマのぬいぐるみが見たのは、あまりの距離感でした。
人生、こんなものかも知れません。
ちょっとシニカルなお話だと思ったら、作者は「チョコレート工場の秘密」などのシニカルな物語を量産したロアルド・ダールのお孫さんだそうで、妙に納得しました。
訳者は樹木希林さんの娘さん。
絵も妙にさめた感じです。
役者のそろった絵本でした。