こども弁護士とありますが、高校生女子の弁護士。
主人公はその弟で、中学生の子です。
登場人物の大半は同年代位の子ですが、いじめやブラックバイトなど、今時の子供を取り巻く環境で起こりうる事件を題材にしています。
読んでいると、子供のの世界も大変だな・・・と改めて感じると共に、相談出来る場所、人が、あるようでないということに気付きます。
特に最初の事件で、苛められていた女の子が、先生すらも彼女が悪いと思っているようだったというくだりでは、逃げ場がなく、心理的に追い詰められていたことが伺えます。
様々な問題を法律の観点ではこうなりますよ、という流れはありますが、法律を超えて、当事者たちに寄り添っている主人公達の姿に、大人達のあり方を考えさせられました。