ある日突然、兄妹は冒険の旅に出ることになりました。
絵には描かれているのですが、「戦争」に関する言葉を排して、「冒険」というイメージに置きかえようとしているところに、作者の深い思いを感じました。
ともかく、両親不在の兄妹は、未知の世界へ冒険を続けるのです。
同じような境遇の人々が増えていくところに、ガザ地区を思い、世界各地の難民キャンプを連想しました。
本当ならばしなくて良かった「冒険」だと思うのです。
そのことを忘れてはいけません。
外国の作品なのに、冒頭に描かれた折り鶴が、日本の過去も連れてきました。