「一本橋」と聞いて思い浮かべるのは、子ども相手のわらべうたの他には、バイクの免許試験で使われる細い平均台のようなものしか思い浮かべることができません。
とにかく一枚板のような細い橋なのでしょう。
自分が渡るのに精一杯の橋で、こんなにあれこれ考えているゆとりなどあるのでしょうか。
書かれている話にしても大人の発想です。
これは遊びの絵本です。
同時に自分の心を落ち着かせる本でもあります。
すれ違いも後戻りもできない橋を渡る状況になった時、不安感で足がすくまないように、虚勢を張った男の姿です。
小心者の私はそう考えます。