ピアノに関する絵本を検索している時に出会った絵本です。
ピアノを弾く姉妹のように見えた後ろ姿を娘と重ね合わせて・・
迷わず手に取りました。
娘も4歳からピアノを習っています。そして、我が家にあるピアノもご縁があり、弾かなくなったからと・・譲っていただいたとても良い音の出るピアノがあります。
我が家にきてから・・毎日娘が練習し、発表会やコンクールなどに挑戦したり思い出の詰まったピアノです。
そして、この少女のように、中学になりピアノに向かう時間は減っているのも同じです。
そのメロディーのうれしさ、幸せ、悲しみ・・・擬人化されていてまるで生きている人間のように思えるのが不思議です。
胸がはりさけそう・・というシーンに読み手の私も胸がはりさけそうになりました。
壊されて捨てられると悲しみに暮れているシーンはとても切なくて本当に涙が出ました。
でも、その後の再開のシーンが本当に素敵です。
まるで新品のように息を吹き返しピカピカに磨かれて、新しいところで息を吹き返したかと思いきや・・あのメロディーと名付けてくれた少女の家です。
少女がお母さんになり娘にメロディーが受け継がれるシーンは胸に熱いものがこみあげます。
そして、メロディーの誕生日でハッピーバースデーを弾くというシーンのメロディーの幸せに音を奏でるページは何度読んでも感動的です。
我が家にあるピアノ・・娘と私の大事な宝物です。
これから先もずっとずっと大切にしようと改めて思います。
ピアノを続けている人には是非とも読んでいただきたい一冊です。
そして最後に・・・表紙の後ろ姿ははじめ姉妹二人だと思いましたが・・
きっと幼き頃の出会った当時の少女と、未来の少女の娘なのでしょうね。