くろくまくん トイレで ち〜! くろくまくん トイレで ち〜! くろくまくん トイレで ち〜!の試し読みができます!
作・絵: たかい よしかず  出版社: くもん出版 くもん出版の特集ページがあります!
むずむず・もじもじのくろくまくん。トイレに行ったら、すっきり・さっぱり! トイレが楽しくなる絵本!

連載

紙芝居っておもしろい! 実践&体験レポート

2016/09/01

【連載】小学校の授業で、紙芝居? 活用方法や子どもたちの反応をレポート!

【連載】小学校の授業で、紙芝居? 活用方法や子どもたちの反応をレポート!

保育園や幼稚園などで紙芝居を楽しんでいるお子さんは多いと思います。しかし、今、小学校の授業で紙芝居を取り入れる活動が注目を集めています。今回は、実際に授業に紙芝居を活用している小学校にお邪魔して、授業での紙芝居の使い方や、子どもたちの反応などをレポートします。今回は、”応用編”です!
●紙芝居で生き生きと楽しい授業を!
まずは、紙芝居を授業に取り入れることで期待できることを考えてみましょう。
@紙芝居は、数十人程度の観客が見ることを想定して、遠目でもはっきりわかる構図や色彩で描かれた絵と、声に出して読むために練られた脚本でできています。
授業では、親しみのある先生の声で演じられるのでわかりやすく、クラス全員が同時に作品世界を共有できます。

A紙芝居は、会話表現を中心にした脚本によって登場人物が生き生きと描かれ、臨場感がうまれます。
学級など集団生活の場においては、さまざまな状況における感情表現を体感することで、コミュニケーションの総合的な演習になります。

B紙芝居は、民話や名作、自然・知識や創作のお話など、紙芝居で味わう楽しさを追求して作られています。
授業の導入として、あるいは授業のテーマを発展させる教材としての幅広い可能性をもっています。

C紙芝居は、表に絵、裏に脚本が書かれた、一枚一枚バラバラの紙でできています。一枚一枚バラバラなので、演じたあと、黒板に一場面ずつならべて掲示するなどの活用で授業を深めることができます。
●4年生と5年生の授業で紙芝居を演じました。
4年生の授業では『花ぬのむすめ』(童心社)を担任の先生が演じました。
花ぬのを織るのが得意な心優しい娘ホアピェンが、皇帝から花ぬのを織ることを強要されることで起こる不思議なできごと……。子どもたちは物語の中に入りこんで、熱心に紙芝居を見ています。
演じ終わると、
「ホアピェンはどうして皇帝に連れていかれたんだと思う?」
「皇帝はどんな性格かな?」
など、先生から生徒にストーリーに関する質問が行われました。

手を挙げて、元気に自分の感想を言う、子どもたち。物語をしっかりと理解して、自分の言葉でまとめられている様子を感じることができました。
5年生は英語の授業。ここでも紙芝居が活用されています。
演じた紙芝居は『みんなでぽん!』(童心社)。「観客参加型」の紙芝居として人気の作品ですが、実は、英語版やフランス語版も出版されています。今回は英語版『EVERYBODY CLAP!』を演じます。

「circle」「square」「triangle」の3つの形が登場し、「Everybody clap!」の合図に合わせて手をたたくと、中からいろいろなものが飛び出す変化が楽しいこの作品。ロボットや人形が飛び出すたびに、子どもたちから笑い声があがっていました。
「英語で紙芝居を聞いてみて、どうだった?」と先生が聞くと、
「英語の本とかも、聞いているけれど、絵があった方が分かりやすくて、手をたたいたりすると、人が出てきたりするのでおもしろかったです。」
「教科書に英語が載っていても分からないけれど、読んでもらうと分かりやすいし、絵も載っているので良かったです。」
などと、子どもたちから感想が寄せられました。

●先生にお話を伺いました。
『みんなでぽん!』を演じた武井教頭先生と、5年生の担任の中島先生におはなしをうかがいました。
―― 紙芝居を見ている子どもたちがどの子も集中しておはなしを聞いているように感じました。ふだんから紙芝居を授業に活用しているのですか?
中島: ふだんから紙芝居の研究をしているわけではないですが、童心社さんに英語紙芝居を勧めていただき、英語の時間に使うようになりました。

武井: わが校では、毎週ボランティアさんが読み聞かせに来てくださるので、子どもたちも物語を聞くのが好きです。紙芝居は、絵を集中して見ることができますから、大きい学年の子にも人気が高いですね。
―― 英語の授業に紙芝居を活用しているのがとても新鮮でした。
中島: 武井先生の発音を聞きながら、言葉と動作が一緒になって絵が変わっていくという変化がすごく良かったと思います。

武井: 今、小学校英語は5,6年生の必修の学習活動になっていて、毎週1回英語の授業を行います。でも、それは文法などの勉強ではなく、コミュニケーションを重視した授業構成になっているんです。今回演じた『みんなでぽん!』は、物の形が繰り返し登場するので、子どもたちが形を表す単語に興味を持つきっかけになると思いました。
―― 紙芝居のどんな部分が、子どもたちに適していると思いますか?
中島: 紙芝居は場面場面に分けられるところが面白いと思います。例えば『みんなでぽん!』を応用して、子どもたちにもいろいろな形を作ってもらって、紙芝居を演じてもらうなど発展させられるのもよいですよね。

武井: 絵に力のある紙芝居は、子どもたちもしっかりと絵を見ておはなしを聞いてくれます。絵と演じる先生の声を聴いて、おはなしを理解するので、記憶にも残りますし、子どもたちも積極的に授業に参加するようになります。今回演じた英語紙芝居以外にも、道徳の授業に合わせた「道徳シリーズ」も出版されているので、今後も授業に紙芝居を取り上げていきたいと思います。
―― ありがとうございました。
武井教頭先生(左)と、5年生の担任の中島先生(右)。


タグ

【連載】こんにちは!世界の児童文学&絵本 フランス編(翻訳家・ふしみみさをさんに聞きました!)後編
全ページためしよみ
年齢別絵本セット